為替情報を制するには
為替相場に最も影響しやすいのがその国の経済状況でしょう。とりわけ欧州連合と呼ばれるユーロ圏は加盟している一つの国の経済状況が悪化すると、統一通貨であるユーロに悪影響を及ぼし、他の加盟国の経済状況にも飛び火してしまいます。最近のニュースでは、ギリシアの経済破綻ではじまったユーロ危機と呼ばれる経済危機は現在イタリア、スペインにも飛び火しています。
イタリアやスペインでは国の経済状況の危険水域と言われる金利7%を超えようとしています。金利7%と言うとスワップ金利としては美味しそうですが、ユーロ加盟国とFXで取引をする場合にはユーロを売買するので加盟国一国の国債金利は関係ありません。こちらは外国国債を扱うMMFなどに影響が大きいでしょう。
ここで少し考えてみましょう。国債金利が上昇するというのはどういう事を表しているのでしょう?国債とは国が何かしらの財政政策を打ち出す時に資金繰りを行うために発行する債券です。したがって国債を買ってくれた人や国、企業に国債を発行した国は金利を支払わなければなりません。金利を上げると言う事は国債を発行して何とか資金を稼ぎたいという思惑が働いていると言う事になります。
どの程度の国債金利が健全かと言うのも明確な決まりがないのですが、大体3〜5%程度が平均的な国債金利でしょう。財政困難に陥って外貨を獲得したいと考えても投資家がその国の国債に手を出さなければ、金利を上げて何とか買い手を付けようとするわけです。
ただし、金利の急激な上昇はその国の経済状態が悪化している事の指標になるため投資家達はますます手を出さなくなってしまいます。金利7%が危険水域と呼ばれるのはこうした仕組みがあるのです。為替情報を分析するにはこの他にも新築住宅がどれくらい建っているか、失業率や国内物価はどうなっているかなど様々な情報を総合的に判断する必要があります。
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